ルンバ、
自動で部屋を掃除してくれる夢の様な掃除機。
iRobot社が2002年に発売し、その後他社が似た掃除機を次々と売り出すが、本家本元はコイツ。たぶん。
スマホ全般をiPhoneと呼ぶ人がいた様に、自動掃除機といえばルンバ。ルンバといえば自動掃除機 みたいな時代があったくらいルンバ。
そんなルンバをタンスの肥やしにしていたので、動かせる様に久々に環境を整える事にした。
部屋を片付ける
ルンバは自動で掃除をしてくれるが、万能ではない。
物があれば引き返すし、何なら運んで散らかすこともある。段差も大きなものは越えれないので、床には何も置かないのが基本となる。
ルンバは準備8割
仕事と一緒なのである。
まずはモノが散らかり放題のリビングを片付ける必要があった。
幸い異常気象で雨続きだったため、時間は腐る程あった。
子供が色んな物をテーブルから床に落とすので全て元の位置に戻す。何度も立ったり屈んだりするのはもう地味にキツい。
また、部屋のレイアウトも調整しなければならなかったが、案外やり始めると一気に終わってしまった。
片付けが終わった時点でリビングは結構綺麗になっていた。もうこれで良いんじゃないかと言う気もするが、これはまだプロセス。ここでやめたら意味がない。
ルンバ久々に動く
ルンバの設置も完了し、遂に動かす準備が出来た。
スイッチをオンにして少し離れた所から見守る。頑張れルンバ。
電子音が鳴り、モーター音がし始めた。
ゆっくりと後退しながら、ドックを離れてゆく。ルンバが充電ドックから自動で出陣する様は、いつ見てもかっこいい。
フィーンという音と共に掃除が始まった。
うむうむ。良くやった。
これで我が家のQOLがまた一つ上昇した。
と思ったら止まった。
どうやら電池切れらしい。
まだ1メートルしか掃除してないぞ…
こんなはずは…
と思いながら改めてセッティングして動かす。
ダメだ。
コイツは死んじまってる。
永らくタンスで寝ていたがために、バッテリーがお釈迦になってしまった。
バッテリーを買い換えるか、
と思って持ち上げた時に、ふと小さいブラシが落ちている事に気づいた。
コレは!
隅々まで掃除する為の回転ブラシが落ちている。
おかしい、コレは取り外しが出来るものじゃないのに。
気になってルンバの裏を見ると3本出ているブラシが1本も残っていなかった。
ルンバ、満身創痍である。
これはもう…そう言うことだよな…ルンバ。
お別れを言う時がやってきたらしい。
出会いと別れ
思えば、コイツとの出会いは8年位前だろうか、
セカンドストアで目が合って(値札を見て)一目惚れだった(安かった)。
社会人になったばっかりの私は、その忙しさから部屋をろくに掃除していなかった。
そんな時、毎日掃除してくれたのがコイツだった。
勝手に部屋の外に出ていったり、カーペットの下に潜って出てこられなくなっていたりしたのも良い思い出である。
何故か壁が黒く汚れていた事もたくさんあった。
あまりにも壁にガンガンあたるため、先端にフェルトを装備させていた。
もうそんなルンバに振り回されることもないんだろうな。
最後に部屋だけ掃除させて動かなくなったのは、自分で部屋を掃除できるようになりなさいと言う、ルンバからの最後のメッセージだったのかもしれない。
これからは1人で頑張るよ。
いままでありがとう、お前もゆっくり休んでくれよ。
じゃあな、ルンバ。
P.S.